Movie
007

グラン・ブルー

原 題
Le Grand Bleu
監 督
リュック・ベッソン
キャスト
ロザンナ・アークエット、ジャン・マルク・バール、ジャン・レノ
製作年
1988年
製作国・地域
フランス

★★★★★

時間によって、日によって変化する海の色。
モノクロでも、色が見えるような美しい海に最初から見入ってしまう。

ジャック・マイヨールが初めてイルカと出会ったのは、なんと佐賀県だった。
それが彼の全てとなる。

すべてが比較されて、価値が相対化される中、
“海”という絶対的な価値を見つけた彼の信念は強かった。
女性としては、そんな彼を信じ、支える人生も悪くないのかもしれない。
しかし、ラストで自分を愛してくれている女性に、
永遠の別れを意味する海の底へと引き込むウエイトのロックを外させる決断をさせたのは、
残酷すぎるように思う。

一生のうちで、自分の中に絶対的な何か、好きなことを見つけられた人は、
それだけで幸せといえるのではないだろうか。
そして、それを見守るジョアンナもそうであったと思いたい。

今では観られない!?ジャン・レノの水着姿にも注目!!

2012.12.17

Book
009

きみを想う夜空に

タイトル
『きみを想う夜空に』
著 者
ニコラス・スパーク
翻 訳
雨沢 泰
出版社
エクスナレッジ
初版発行日
2007/11/29
価 格
1,575円

★★★★☆

 ニコラス・スパークスの作品は、「君に読む物語」、「ラスト・ソング」と3作目。
 彼は恋愛小説の天才といわれているけれど、それだけではない、家族との繋がりや絆を書いた作品が好き。

 想う人を待つ側、待たせる側、待つ側に忍び寄る側、そして、その家族たち。
 どの人物に共感するかで、今のあなたの立ち位置を投影している。

 相手をもっと思いやれたら、あの時の言葉は正しかったのか、この決断は間違っていなかったのかと登場人物がそれぞれ自問自答する背景には、あたたかさを感じる。

2012.10.02

Book
008

タイトル
『恋』
著 者
小池真理子
出版社
新潮社
初版発行日
2003/1/1
価 格
710円

★★★★☆

 自分が完璧だと思っていた事柄が、一つバランスを崩した時、それは音を立てて崩壊していく。
 奇妙な三角関係のバランスが、本人たちにしか分からない関係で保たれていた。しかし、ある日、そのうち一人が他者へ一途に求めていたのは、彼の肉体ではなく、目に見えない、形のない“精神”であった。

 この本人たちにしか分からない関係。特異な関係かと思われるが、意外にも多く存在しているのではないだろうか。
 言葉では表せない関係、同僚、友だち、恋人、家族……など枠にはめようとすること事態、ナンセンスであるようにも思える。

 山口瞳さんが、「小説とは男女のことを書くもの」と言っていたが、まさにこれは「小説」である。

2012.09.24